家づくりの流れ

住まいを購入する決断をしたら、入居するまでの手続きを知っておくことで、行動計画を立てやすくなり安心です。

住宅というものは書籍や掃除機とは異なり、たとえ空き家を購入したからといってすぐに使用できるというものではありません。別荘を購入するならともかく、今住んでいる物件を退去するにもタイミングを合わせたり様々な手続きをしたりしなければならないなど数々の注意すべき点があります。新しい住居で快適な生活を始めるためには、購入に関する準備や手続きを事前に把握しておくことが大切です。

この記事では、将来注文住宅で家を建てようと考えている方々に、どのような流れで家づくりが進んでいくのかをおおまかに解説します。

希望条件を整理する

住宅へ希望する条件を整理します。おもに以下の点です。

  • 広さや間取り(何㎡程度の広さが良いか、何部屋あるか、キッチンが充実しているかなど)
  • 入居したい時期(即時、数ヶ月後、来年など)
  • いまの住まいへの不満(断熱性能が低い、収納が少ないなど)

予算を決める

希望の住まいの一般的な価格を調べ、現在の預貯金残高や借入可能な住宅ローン額などを確認し、それらを考慮して、使用できる予算の目安を立てます。いきなり住宅メーカーの担当者と会うと、勢いに流されがちです。

土地を探す

今の住居を建て替えるだけならばこの必要はありません。土地へ希望する条件を整理します。

  • 住みたい地域(都心部、郊外、山奥など)
  • 広さや周辺環境(仕事場までの距離、駅までの距離、便利な施設があるかなど)

不動産会社で土地を見つけたあとで家を建てる会社を探す以外にも、土地探しを手伝ってくれるハウスメーカーに頼る方法もあります。

建築会社を探す

家を建ててくれる建築会社を探します。全国的に展開しているハウスメーカーや地元の工務店、設計事務所など、様々な選択肢があります。建築プランの打ち合わせに時間をかけるため早めに建築会社を選ぶことも大切ですが、慎重に選びたいところです。

→あなたに合ったハウスメーカーとは?

依頼して間取りプランと見積もりを受け取る

ハウスメーカーを数社に絞ったら、間取りプランと見積もりを依頼します。事前に希望する間取りや設備をリストアップして伝えると、見積もり作成がスムーズに進みます。

また、地盤改良工事をしなければならないなど、一般的なケースとかけ離れた作業が必要だと契約後に金額が大きく変更になるので、些細でも気になるところは早いうちに調査し、プランや見積もりの依頼前に伝えたいです。

資金計画を立てる

見積もりが上がってくる頃に、詳細な資金計画を具体化します。住宅建築(と土地購入)に加えて必要な諸経費や、住宅ローンの金利、月々の返済額なども事前に試算しておきます。

住宅ローンの事前申込をする

住宅ローンの本契約前に、金融機関と保証会社による審査を受け、融資が認められる必要があります。

審査が認められると具体的な融資金額がわかります。計画を立て直すこともあります。

設計・工事請負契約を結ぶ

おおまかなプランに納得し、依頼する建築会社が決まったら工事請負契約を結びます。設計依頼から費用が発生することが多いです。

詳細を決定する

幾度もの打ち合わせを経て、間取りや見積もりの修正や設備の具体的な選択など、細かい部分を決定していきます。

プランの変更が発生したら、変更契約を結ぶ必要もあります。

建築確認の申請を行う

建築を予定している建物が法令に抵触しないかの確認です。建築確認の申請後には変更ができない部分もあります。

住宅ローンを契約する

住宅ローンを利用する場合、建築許可が下りたら、住宅ローンの正式な契約を結びます。

着工

工事の着工です。工事の責任者と顔合わせができるハウスメーカーもあります。おすすめです。

重機などによる騒音が発生するので、事前に近隣住宅への挨拶が大事です。着工前の地鎮祭や骨組み完成後の上棟式を行うこともあります。

建築中は業者に任せきりにするのではなく、現場へ足を運んで進行状況を確認したり業者さんとコミュニケーションをとったりすると良い家になります。

仮住まいへ引越しをする

いまの住まいを建て替える場合は建築中に使用する代理住居が必要となります。

引き渡しを受ける

住宅が完成したら、市町村または民間評価機関による完了審査を行います。建築確認申請の内容に基づいて建物が適切に建てられているかの審査です。

問題が見つからなければ、検査済証が発行されます。

引き渡しの直前には、施主が立ち会って設備の不具合などを最終チェックする必要があります。もし問題があれば修正を依頼し、修正が完了したら正式に引き渡しとなります。

実際には更に細かい手続きはあるのですがおおまかな流れとしては以上になります。

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